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彼の愛は重い鎖のようで、

第2章 友達の定義


しかし一輝は違った。

私とはクラスの違う一輝はどこからその情報を仕入れたのか、いじめをしていた女子生徒と、告白してきた男子生徒に私に代わりに報復をしたらしい。

その報復の内容は定かではないが、それからピタリといじめもなくなったのだから優しいものではないのだろう。

その後一輝に相談しなかった私はこっぴどく彼に叱られた。

何かあったらその都度伝えろという無理難題を言い渡され、反論しようとした私に対して珍しく怒りを顕にする一輝には驚きもしたし、慄きもした。

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