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彼の愛は重い鎖のようで、

第2章 友達の定義


本当に。怒られることってこんなに怖かったかな?というほど、彼は怖かったのだ。

彼の怒りに燃える瞳の強さが私の額に汗を作らせ、喉からヒュッと情けない音が出る。

その場に居合わせていた希帆と彼は怒らせないように何かあったら全てちゃんと話そうと心に誓ったのだ。


「あの時の一輝くん、相当怖かったよ?」

「そうだけど……。」

「一輝くんには話だけでもしときな。」


希帆がそこまで言った時だった。


「──俺に…なんだって?」

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