妖魔の憂鬱
第1章 優月という名のサキュパス
「チェ…どっちが!?そんな事でムキになる優月の方がガキだね!」
ただのツッコミのつもりで言っただけなのに、この反応を返す優月は、いつもの事だからと呆れつつも、ムッとする黒羽。
そんな2人の背後に、1人の男が忍び寄っていた。その姿が見えなくても、近付いて来るのが誰なのか…優月には分かっていた。
「あっ!壱星(いっせい)おっしぃぃ!もう少し早く来たら、混ぜてあげたのにぃ…フフフ」
忍び寄る男に気付き、直ぐに誰なのか分かった黒羽が、悪戯っぽく誘う。
「遠慮しておきます・・・」
壱星は冷たく返答をした。
「黒羽
誘っても無駄。壱星は手当たり次第で食事してる、あたし達とは違うのょ。愛だの恋だの言っちゃってぇ、まるで人間みたいなんだから…
そんなんだからフケるのょ壱星」
淫魔のクセに、雑食じゃない壱星の事が理解できずに毛嫌いする優月とは違い、そんな事に興味が無く、どちらでも良いと思っている黒羽は、ノリで嫌って見せた。
「ゲェ~…んで時間に縛られて仕事なんかして、ホント壱星ってマジ変わってるぅ」
「食事も楽だし、実益が有るんです
…ほっといてもらえますか・・・」
壱星は、ホストをして生計を立てていた。
ただのツッコミのつもりで言っただけなのに、この反応を返す優月は、いつもの事だからと呆れつつも、ムッとする黒羽。
そんな2人の背後に、1人の男が忍び寄っていた。その姿が見えなくても、近付いて来るのが誰なのか…優月には分かっていた。
「あっ!壱星(いっせい)おっしぃぃ!もう少し早く来たら、混ぜてあげたのにぃ…フフフ」
忍び寄る男に気付き、直ぐに誰なのか分かった黒羽が、悪戯っぽく誘う。
「遠慮しておきます・・・」
壱星は冷たく返答をした。
「黒羽
誘っても無駄。壱星は手当たり次第で食事してる、あたし達とは違うのょ。愛だの恋だの言っちゃってぇ、まるで人間みたいなんだから…
そんなんだからフケるのょ壱星」
淫魔のクセに、雑食じゃない壱星の事が理解できずに毛嫌いする優月とは違い、そんな事に興味が無く、どちらでも良いと思っている黒羽は、ノリで嫌って見せた。
「ゲェ~…んで時間に縛られて仕事なんかして、ホント壱星ってマジ変わってるぅ」
「食事も楽だし、実益が有るんです
…ほっといてもらえますか・・・」
壱星は、ホストをして生計を立てていた。