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雨の贈り物

第4章 純へ

「そういやさ、さっき虹が見えたんだよ?」

しばらくプレゼントの話で盛り上がった後、不意にそんな話になった。

「虹?」

相沢さんはスマホで撮っていたらしく純と美奈に写真を見せていた。

「何か良いことがあるかもしれないね。」

相沢さんが言うと美奈が笑う。

「もう、あったわよ。」

「え?」

「誕生日を祝ってプレゼントくれたこと。嬉しいよ。」

純が言う。

「虹が出たら良いことがあるかもしれない。その良いことを運んでくれたのは如月と相沢さんだったってことさ。」

俺と相沢さんは顔を見合わせるとどちらともなく笑顔になった。
純が言うとおり、雨は悪いことばかりではなさそうだ。
こんな素敵なプレゼントをくれたのだから。

Fin.
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