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テントの中でなんとやら

第2章 謎の生物

 正論でなにも言えないのを、不発で表現する花火師って、ある意味儲かるだろ。

 空を見上げれば、少しずつ明るくなってきた。

 雨もあがったようだ。

「はぁ、なんか、いろいろありすぎたな……」

 そろそろ片付けて帰ろう。

 次は必ず、ティンカーベルの姿をカメラでとらえてやる。

 俺は、そう心に誓い、テントを片付けた。

「ここの山は、いろいろ出てくる山だな。次に来たら、あのゾンビも写真に撮ってやるか」

 東の空から少しずつ、太陽が顔を出す。

 俺は、軽くなったリュックを背負い、テント片手に山を降りた。

 途中、ツチノコを見付けたが、特に珍しく感じなかった。

 変なものに免疫がついてはダメだな。



 三日後、新聞に滝繁が、本物の怪鳥とゾンビの写真を投稿していた。

 滝繁本人も写っていたが、横にいる緑の衣装を着た汚いおやじがいる。

 これがピーターパンか?

 見付けなくてよかった。








終わっていいですか?


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