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先生の秘密

第3章 ◎VS

すると突然つながれた手。
え……?
「お前、迷子になりそうで危なっかしい」
「な、ならないもんっ…」
つながれた手が熱くて。あたしの鼓動は速くなる。
どうして…?和樹、だよ?
幼なじみの和樹だよ。
そうだ、そういえば男の子と手なんかつないだことないからドキドキするんだ、うん。そうだよ。
「和樹、リンゴ飴…」
「ん?食べる?」
「うんっ」
「リンゴ飴ひとつください」
「あ、自分でお金はらうよ」
「いいから。はい、」
そう言って差し出される大きなリンゴ飴。
「ありがとっ」
笑顔で受け取ると、また片方の手をつながれる。
ほんと最近優しくて調子狂っちゃう……。

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