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先生の秘密

第4章 ◎反撃

手を握っているからか、何故かみんなにヒューヒューと冷やかされるはめに。
「すいません、遅れました」
和樹が先生にそう言うと、先生はあたしたちの繋がれたままの手をチラッと見て、
「遅いぞ。何してた?」
低い声で和樹を見て言う。
何だか先生が怖くてあたしは焦って弁解しようとする。
「すいません!あたしが…「俺の体操服、一緒に探してくれてたんです。だから遅刻は俺だけにしてください」
「……!」
「遅刻は遅刻だ、野崎もな。もういいから列に入れ」
「和樹…!」
「ん?早瀬、厳しいな(笑)」
「…ありがとう」
そう言うと和樹は笑って頭をポンポンとした。

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