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先生の秘密

第4章 ◎反撃

「あーもう俺、教師失格。まぁ、前からだけど」
「………………」
正直、してることは三浦くんと変わらないよね(笑)
「嫌じゃないの?」
「…え?」
「野崎は俺にこんなことされて嫌じゃないの?」
嫌じゃないかって言われても…
でも実際、拒否はしていない自分。ほんと意味不明。
「わかりません。でも…そろそろ離してくださいっ…」
「わかりませんって(笑)正直だな」
先生は体を離すとそっぽを向いた。
「…あたし、わかんないんです。男の人も、自分も。だからいつもどうすればいいか戸惑うんです。」
「…今はわかんなくていいよ」
後でわからせるから、とその後の言葉を先生が飲み込んだことをあたしは知るよしもない。
「…あー!チャイム鳴っちゃう…和樹に連絡しなきゃ」
あたしは先生に頭を下げて、その場を去ろうとした。
─パシッ
捕まれるあたしの右腕。

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