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和樹たちもあたし達に気づいたみたいで、あたしはさらに緊張。
奈々の緊張も伝わってくる。
「おせーよ」
はい、浴衣を着てても和樹は和樹でした。
「ごめん…」
「女の子は用意に時間がかかるんだからしょーがねーだろ和樹。」
うわ、上野くん優しい。
奈々を見ると顔が真っ赤。
こんな奈々を見るのは初めてだなぁ。いつもクールでしっかり者だから。
「あ、野崎さんだよね？初めまして、５組の上野涼平です」
「あ、はいっ！野崎心です！よろしくです！」
「あはは、緊張しすぎ。竹内さんは初めましてじゃないもんね」
そう言って奈々に優しい笑顔を向ける上野くん。
「…そそそうだねっ」
あははっ、めちゃめちゃどもってる可愛い！
「じゃあ行くか」
あたし達は電車に乗って、お祭りをやる神社に向かう。