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和樹と上野くんはもう駅に着いてるみたいで、あたしたちは急ぎ足で行く。
「どうしよう心っ、あたし今さら緊張してきたよお～。よく考えたら上野くんとちゃんとしゃべったことないし…」
「弱気になるなんて奈々らしくないなぁ？大丈夫、確か上野くん気さくな感じの人だったし」
「そうかなぁ…。よしっ！あたしがんばる！」
「それでこそ奈々！応援するからね♪」駅が近づいてきて、浴衣を着ている人や家族がいっぱいいる。
みんな今日はお祭りに行く人だよね。
「…あ、和樹たちだ」
「え、やばいっ！心！浴衣着てるよあたし死にそう」
ドキッ
まさか和樹たちも浴衣を着てくるとは思わなくて、見慣れない姿にあたしは緊張した。