無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

グイグイっと引かれた手を、今度はあたしの方がギュギュっと引き返す。



「え、何どうしたの？」

「あ あの、実は……」


こんなアプリを始めといて今更って言われるかもしれないけど、今からエッチをするのがいきなり始まるかとわかると、それはそれでちょっと戸惑ってしまう。


だってあたし、まだ処女だもんっ//

それに、好きでもない人と簡単にシちゃっていいの！？

て言うか、まだ誰にも見せた事のない裸とか恥ずかしくて見せられないよぉぉ///





「…………というわけで……//」


「えー？何それ、気にしすぎじゃない？
これ、VRだよ？
ただのケータイアプリだって」


「あぁ…」



そうだ。初めの説明読んだ時に書いてあったっけ。

ネットの上でのコミュニケーションであって、相手もユーザーが作ったただのアバター。
それは自分が一番良くわかってるじゃない。