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第7章 ヴァーチャルではなく、現実にあります!!

「あ、ここで大丈夫です。
その、ありがとうございました!」


「そうか、気を付けて早く帰れよ。
こっちも息子の用事で、まだ忙しいんだ。また明日な」


「え?
どうかしたんですか?」



後はこの細い道を入ったらすぐそこが家だから、いいとして。
その際のオーナーの言葉に引っ掛り、あたしは思わず聞き返してしまっていた。


この夜中で、まだ忙しいって何があるんだろう。
透さんの用事?




「内輪の話なんだがな。
息子の海外留学が決まったんだが、その支度がまだ終わらないんだ。
何せ一度行ったら、しばらく帰って来ないからな」


「は…?
海外 留学ですかぁ!?
どうして!!?」



本来なら赤の他人の事なんだけど、もう食いつかざるを得ない。

だってずっと探してた人がリアルで見つかったのに。
手がかりも掴め、これからさりげなくオーナーに取り繕ってもらおうと思ってたのにーっ

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