無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ええと、この辺り……」



早速、次の日の朝！

こっそり一応オーナーが店舗に入ったのを確認した後、あたしはオーナーに教えてもらった家を探しに来た。


店舗からはそんなに離れてないから歩いてあちこち見回ってるんだけど、でも近いからこそオーナーも大雑把な説明ででしか教えてくれなかったなぁ。




「この交差点の横断歩道を渡って、ちょっと行った所の奥の細い道にある階段上がったとこって、分かりづらいんだけどぉぉ」



駅も近いから、いろんなお店やバス停にマンションに路駐のタクシーまでごちゃごちゃあって分かりづらい！

なのに「ちょっと行った所の奥の細い道を」って、説明が不親切なんだからぁっ



「──────って、あっ！」



あたしは視線の先に会いたくない人物の影が見え、ギクリと足を止めた。