地味に甘い君
第8章 自業自得の空回り
何度かインターホンを鳴らすが…
多分俺だと分かって出てこないんだと思う――――…けど、赤羽は部屋にいる…
「――――赤羽…いるんだろ?
いきなり押し掛けて悪い――――…でも、俺…謝りたくて…
勝手に壁作ったこと…ちょっと避けてたこと…ごめん――――…
赤羽は地味な俺にも…優しくて普通に接してくれてて…本当にいいやつなのに…///引け目を感じてたんだ――――…華やかな赤羽と…俺とじゃ釣り合わないって…
だから…ちょっと避けてた…でも、飯とか作ってくれる赤羽に甘えたりしてさ…俺、ズルいんだ…
離れなきゃって…思いながら…離れられなくて――――…」
――――…沈黙が続いている…
怒ってるンだよな…
だから…何も言わないんだよな?