地味に甘い君
第10章 熱々のおでんと告白を飲み込む勇気?!
「///ヤマト君――――…“まだ”って///可愛い」
はあ!可愛いとか言うな!
「――――と、このような反応ですか…今はまだ…尚宏さんの片思い的なあれですか?」
「はい、片思い的なアレです。」
雷華さんは横目に俺を見て「そ~ですか」と広角を上げた。
おっと――――…ゾクッとしてしまう!なんだこの人の迫力と言うか…
「尚宏さんはうちの社長と似て、しつこいかも知れませんので…奮闘を祈ります。」
「ど――――言うことっすか…怖いっすよ」
すると、雷華さんは再び広角を上げ「何か困ったことが有りましたら、そこの名刺にご連絡を。」と、言って頭を下げた。
――――困ること…有るのか?
と、思いながら雷華さんを見送るが…背筋の延びた彼女の後ろ姿はかっこよく見えた。