地味に甘い君
第11章 恋愛初心者!?
「――――うっめぇ!
は?何?このパスタ――――…旨すぎる!」
ちゃんと「いただきます」と手を合わせてから食べ始めたヤマト君につられ僕も「いただきます」と一緒に食べ始めた。
一口目から興奮ぎみに感想を言ってくれたヤマト君の可愛い小躍りに僕は嬉しくて泣きそうになった!
「///良かった!美味しい?」
「おぅ!めっちゃ旨い!赤羽――――お前すげぇなぁ…これは店の味だ!」
――――す、凄い誉めてくれる!昔し姉と妹に作ったが…ダメ出しされることはあったが誉めてはくれなかったからなぁ…
「///赤羽の彼女になってきた奴らはこんな旨いもん作ってもらってたんだな!そりゃぁ…モテる訳だよ!」
「付き合ってきた子たちには…作った事無かったよ?――――その前にフラれたり…男作られたり…と…披露する事がなかったよ?それに、作ってあげたいって――――…思ったこと無かったかも!」
ヤマト君は“しまった!”って顔をして申し訳なさそうに眉を寄せたが…僕は少し嬉しかった。
「――――なっ…ゴメン…赤羽って…微妙に女運が無かったんだったな…」
「うん、そのかいあってか、僕の手料理はヤマト君が今独占してるんだよ。ちょっと幸せかも!」
「///はあ!お、お前――――なんて…恥ずかしいことを!」
「///ヘヘヘ、いいじゃん…誰もいないし!言わせてよ。」
――――可愛いなぁ…顔真っ赤だよヤマト君!