地味に甘い君
第2章 ワンルームに欲の香り
~赤羽side~
「ほら――――…風邪引くよ…って…寝ちゃった
疲れてたんだなぁ…ヤマト君…ってそんなにお金に困ってるのかなぁ…」
僕は部屋を見渡した…
助けてもらって3日間
凄く居心地のいいこの空間と…ヤマト君の存在
「ヤマト君は裏表が無いなぁ…
――――…ありがとうヤマト君」
僕は、ベッドに腰かけると寝ているヤマト君の頭を撫でる
少し湿っている――――…短髪だから直ぐに乾くって言ってたけど…これじゃぁ風邪を引く
洗面所からドライヤーを持ってきて乾かしてあ~げよ!
ヤマト君は一度寝るとなかなか起きない
ゆっくり頭を俺の膝に乗せて――――…弱風でツンツンと少し硬い髪の毛を優しく撫でながら髪を乾かす
「~っ…ん~…気持…ちいい」
「///んっ!!なっ、動かないで!くすぐったいよ!」
「ん~~…ん~」
ほらね…話しかけても起きない…
膝の上で気持ち良さそうに寝ているヤマト君…
///可愛い~!