地味に甘い君
第15章 年越し有頂天
――――大晦日の日
「おじゃまします。」
「///ヤマト君いらっしゃい!」
時間通りにインターホンが鳴り僕はヤマト君を部屋に上げた。
「相変わらず片付いてるな…」
「ヤマト君、僕が行かないとすぐに部屋散らかるよね?」
「うるせぇ」と、当たり前のようにソファに座るヤマト君!
もう、何度も来ているから慣れたのかソファの左端はヤマト君の定位置になりつつある。
「さっき…メールでバイト先後の報告書を書いて送った。」
「そっか、本当に期間限定のバイトだったね。」
すると、真面目な顔で僕を見るヤマト君に少しキュンとした。
「赤羽…助かった、管理人のバイト紹介してくれて…バイト掛け持ちで就活したり検定の勉強とか…マジで大変だったから」
ヤマト君は僕に深々と頭を下げた。
「///いや!――――そ、それは良かったよ…僕もヤマト君の役に立てて良かったよ」