地味に甘い君
第1章 ワンルームに花?!
「ねぇ~ヤマト君、ソース取って~」
「あ~、あいよ」
「ん、あんがと」
目玉焼きにソースをかけるこいつ…
エプロン姿ではあるが…
顔面偏差値が異様に高く――――…
今日も自分の顔を鏡で見るのが嫌になりそうだ…
「つ~か、赤羽(アカバネ)って目玉焼きにソース派なんだな…俺んち…醤油派だったから、新鮮…」
朝飯に目玉焼きとウインナーを焼いただけのザ、男飯を狭いワンルームの俺の部屋で食べている訳だが…
ふと、家族の話をしたり……
「へ~、ヤマト君ちは醤油派が大多数だったんだ!僕の家はケチャップ派だったよ」
「げ、目玉焼きに…ケチャップ…かよ…」
「見る角度に寄っては、グロテスクにも見えるんだよね~ケチャップって」
そう言いながら赤羽 尚宏(アカバネナオヒロ)は満面の笑みで目玉焼きを食べている…
その――――…眩しい笑顔…
俺ではなく女子たちに向けてやれ!!