地味に甘い君
第21章 それぞれの就活
「は!?――――うそっ!尚宏くんに…彼女出来たの?!」
――――彼氏?ですけどね?
「マジで?…どんな子?全然分かんないんだけど?」
「秘密」
僕は「バイバーイ」と、マリちゃんに手を振ると大学を出た。
――――今頃…ラインで僕の彼女の事が拡散してるんだろうなぁ…
と、思ったや先…ピロリん!と、LINEが入った。
『尚宏くん!彼女出来たの?』
と、早速…それから筆記放りなしにLINEが続いた。
うんざりしたが…
『絶賛、ラブラブ中!邪魔しないでね!』
と、皆に返信すると、嘆きのLINEイラストが大量に送られてきた!
何故か…男友達からも…
ま――――…ヤマト君との間を邪魔さえしなければ問題なしだし、僕は今日の夜ヤマト君が来ることを期待して就活に励むとしよう!