
地味に甘い君
第21章 それぞれの就活
なんだろう――――…書店から…ドキドキが止まらない…
「早く――――帰ろう?」
「お…?おぅ…」
僕はヤマト君の手にしていた買い物袋を持つ。
「///本当に…会いたかったんだ…すれ違わずに会えて…良かった」
「だな?すげぇ偶然かも」
僕の思いが伝わったんだよ――――きっと。
僕は手にしていた雑誌の袋と買い物袋を交互に見て笑った。
「///その――――笑顔って…すげぇ…反則な気がする…」
「ん?なんで?」
僕が笑うとヤマト君は顔を真っ赤にして目をそらす。
「///――――…リア充爆発しろ…」
「///爆発したくないなぁ……」
「///うるせぇ…」
僕の隣には…ヤマト君がいる…
それだけで僕は幸せだよ…
幸せ過ぎるよ…
