地味に甘い君
第22章 それぞれの就活②
「――――連絡…つかないから心配したよ。携帯…電源切ってた?」
――――なんて言ったらいいんだろう…
「あ…ぁぁ…」
「そっち行っていい?」
ビクッとした…今は…赤羽の顔を…見れない。
「来るな……ひどい顔をしている………
お前には――――嫌われなくない……」
「僕が…ヤマト君を、嫌いになるわけ…ないよ」
「!嘘だ――――…お前は…俺を…嫌いになる!」
そうだ――――…俺の汚い部分を知ったら…お前は俺を嫌いになる!
俺は――――…
お前が嫌いな…アイツらと…同じだった!
「は?…嫌いにならないよ……ヤマト君?」
「俺は――――…心の中で…お前を利用した…」
「――――は?」
暗くて静かな部屋が――――…
再び…
静かになった。