地味に甘い君
第24章 君が好きすぎて…
僕の周りの人間は…
僕に必要に与え…
何も与えてはくれなかった…
僕の周りの人は…僕に自己満足的に愛や時間を与え――――…
見返りを求めた…
だからか…僕を利用しようとしているとしか思えなかった…
そうなると…もう…僕は誰にも心は開かなくなった――――…
でも
ヤマト君は違った…
僕に何も求めなかった……
それどころか…僕がヤマト君に何かをしてあげたくて…
ウズウズしてしまった。
だから、アパートに居座って…家事とかした。
頼まれてもいないのに…僕は率先して世話をやいた。
「凄く――――満たされたんだ…」
そう、僕は満たされた。
ヤマト君のために何かをしている自分が…
何故か好きになれた。
ぶっきらぼうだけど…“ありがとう”って言ってくれるヤマト君にどんどんのめり込んでいった。