地味に甘い君
第25章 神頼み?!縁結び!?
「申し訳なかった!」
俺は純弥さんから深々と頭を下げられて困惑していた。
「そ~だよ、純弥さん!」
「お、おい!赤羽――――…いや、いいんです…しっかりした会社だって更に証明されただけです」
ホテルのラウンジで赤羽の台詞を制して俺は、純弥さんに不採用だった事を“良かった”と笑って話せている。
「そう言ってくれるなんて――――…救われるよ。私が君に声をかけたばかりに…悪かったね…期待していただろ?」
「――――ハハハ…ぶっちゃけ……でも、…その期待が赤羽を傷つけてたって…気がついたんですから」