地味に甘い君
第3章 帰れない理由?!
「え!どっち――――…」
「酷い――――…お巡りさん!私は彼氏に会いに来ただけなのに!」
この女――――…さっきまで鬼のような顔をしてたのに!
すると、荷物を抱えた赤羽が部屋から出てきた!
「え?!どうしたの!?ヤマト君…って、――――その子……」
「尚宏君!私、尚宏君の彼女だよね?合鍵!私にくれたよね?!」
女は必死に可愛い声を出しながら…赤羽に鍵を見せる!
「あ――――っ!ヤマト君!鍵あった!!
え――――…って、君が…何で持ってるの?」
「え!だって――――…尚宏君…合鍵だって…言ってた…」
赤羽はその子から鍵を受けとると、安堵の顔を見せた!
「これは、ヤマト君ちの合鍵だよ?――――…それに、俺の家の鍵は…カードキーで開くんだ、鍵穴見えるけど…あれは鍵を無くしてしまったとき用の大家さん用の鍵穴」