地味に甘い君
第3章 帰れない理由?!
“鞄に入れてたけど…無くなってて”
“鞄にいつの間にか…花が入ってて”
――――…まさか、この女…赤羽の鞄の中から…俺の合鍵を取った?!
「最近…赤羽が鍵を無くしたって言っていたが…その鍵…どこで手に入れた?」
「――――し、知らないわよ!これは、私が尚宏君からもらったの!!変な言いがかりよしてよ!彼女なんだから…合鍵持ってて当たり前でしょ!」
女は…自分が赤羽の彼女だと言い張っている――――…
こんな女…俺はドラマや小説でしか存在しないと思っていた…
この女――――…ストーカーだ…
そう思った瞬間――――…警官がアパートに向かって歩いてきた!
「君たち――――…近所から通報が…」
「お巡りさん!この女!!ストーカーです!!ヤバいです!
友達に付きまとって!私物まで盗んで――――…」
「なっ!この糞男!!何て事を――――…嘘です!ひどい!何でそんなこと言うのよ!!証拠ないじゃない!私はストーカーじゃない!」
女は警官に対して、ひ弱な女を演じようと涙を見せる!