地味に甘い君
第3章 帰れない理由?!
「大学でも――――…家でも…
君の必要以上の接触に…本当に休まる日がなかったんだ…
ねぇ…もう、やめてくれないかな?でないと――――…僕、恋愛も出来ない…」
「恋愛なんて!私とすれば――――」
「嫌だね―――…僕は自分の気持ちを一方的に押し付ける女は――――大嫌いなんだよね…僕は君なんかを好きにはならない!」
「――――…そ、そんな…尚宏…君…」
「すみません、お巡りさん…後日被害届出しますので、今日はその子をよろしくお願いいたします」
「!!尚宏君!――――そんな、尚宏君はそんな、人じゃ…ないよね?優しくて!可愛くて!優柔不断で!――――…」
女はすがるように赤羽を見ていたが赤羽は微笑みながら…女に背を向けていた
――――優しい?優柔不断?
ど…どこが?
こいつはぜったい優しくも、優柔不断でもない…