地味に甘い君
第27章 縁結びの意外なご利益!?
「そんなところで待ってたのか?中に入れ、入れ!」
「///えっ、お邪魔します!」
店長は、赤羽を厨房に入れると休憩用の椅子を差し出す。
「ほら、イケメンあと少しだから待ってろ!」
「お構い無くぅ!」
――――おいおい…初対面の分際で馴れ馴れしいな!
しかも、
赤羽はそこにいるだけで厨房のみなさんからチヤホヤされ始め…何故か赤羽の目の前には飲み物やつまみまで出されていた!
「すげぇ…おもてなしの嵐だな…」
「お構い無くって…言ったんたけど…」
これが溢れてるイケメンパワーってやつか…
何もしなくても…周りがしてくれる……ってやつだ…
楽な気もするが…これが蓄積されたら――――…
「確かに…ろくな大人にならねぇ~な…」
「え!?何?」
俺はチヤホヤされる赤羽を横目に貯まった食器を片付けていく。