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地味に甘い君

第27章 縁結びの意外なご利益!?


「ほらはら、ヤマト君も飲んで、飲んで~!」


調子よく酒を進める赤羽に「分かったよ」と、グラスのビールを口に運ぶ。



――――うわ…やっぱりビールって苦いよな…



喉に流し込むと赤羽はなんだか嬉しそうに俺を見ている。


「なんだよ…俺が酒を飲むの変か?」


「いや、約一年そばにいたけど…まだまだ…知らないヤマト君を、知れるんだなぁ~って感動してた!」



――――は!?///なっ、なんつ~笑顔で///だから、その笑顔!反則!



「///バッ…バカじゃないのか…」



俺は照れを誤魔化すようにビールと店長からもらったつまみの数々を口に運んだ!



「旨い!やっぱり店長の唐揚げ最高!」


「えっ、僕も食べる~!」



赤羽は俺の内定祝いをしていると思っているが…


俺はこっそり…


赤羽と出会って約一年記念を祝ってる――――…って事は…



内緒にしておこう…



俺は目の前の美味しいつまみと酒に体も気持ちもフワフワしていく感覚に…


“お酒って楽しいな”



なんて思った。




そして――――…途中から…俺の記憶は…



――――…フワフワ…と……



消え…て――――…行く……



そう言えば



明日は休みだし!縁結びの神社にお礼に行かないと…



内定の件と――――…赤羽との出会いに…



ちゃんと…



お礼――――…しないと…






あ~体がフワフワで……



気持ちいい~…………










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