地味に甘い君
第4章 結局…そっち側の人
あれから数日後…
俺は今――――…度肝を抜かれている…
「いらっしゃい!ヤマト君!」
「――――…マジかよ…」
赤羽の新しい住まいは…
いくつもの高層ビルのたて並ぶマンション地帯の一角にあった…
セキュリティ万全のマンションだった
ばかデカイビルが周りにあるから…目立ちはしないが…
それなりの――――…セレブ感ありありの建物…
「他のビルを見ると…見劣りするけどここ…かなりの値段だよな…」
「ハハハ~だね~!従兄弟がセキュリティ会社の社長やってて…母さんが相談したら…ここにって…皆、過保護だよね」
「――――過保護ってレベルじゃね~よ!」
俺はそのマンションの一部屋に案内され…ため息をつく
「同じ人間なのに…生れたて世界が違うと…こうも違うんだな」