地味に甘い君
第29章 不穏の足音…
そんな事を…言われたら――――…
俺はどうなってしまうのだろう…
俺は…赤羽しか――――…知らない…
この体も――――心も…
捨てられ…放り出されたら…
どうなってしまうのだろう…
俺は…一人になってしまう…
また、
一人に…
「ヤマト君?――――お~い、ヤマト君?」
赤羽に声をかけられハッと我に返る…
「あ――――///おう…」
「顔色悪いけど…大丈夫?最近雨ばっかりだから?」
――――不安になる…
「…た…多分…雨ばっかり…だからだな」
――――そう、曇りばかりで…気持ちが落ち込んでるんだ…
今日もバイトだ…頑張らないと…