地味に甘い君
第30章 繋いだその手を…
ヤマト君の顔が…真っ赤から――――…どんどん青白くなっていく!
繋いでいた手がどんどん冷たくなっていく――――!
「ヤマト君!やだ――――!ヤダ!」
「落ち着いてください――――大丈夫です」
隊員に促されて僕はうなずくことしか出来ない!
なんで――――…なんで…こんな事に!?
調子は悪そうだった!
でも、風邪とか…そんな兆候はなかったはず!
「///ヤマト君――――…ヤマト君…」
病院に着くとヤマト君は緊急処置室に運ばれていった!
その時初めて――――…僕とヤマト君の繋いでいた手が離れた――――…
“一人は…怖い”
――――僕も…怖いよ…
ヤマト君…