地味に甘い君
第4章 結局…そっち側の人
「でも――――…なんでここに?お前が?」
「連絡してるのに…ヤマト君忙しくてケータイも見てくれないからさ!様子見に来たんだ――――…そしたら…倒れるように寝てるし!キッチンみても…食べた形跡ないし…」
――――…あ~部屋も…汚かったかも…
「…あ~…悪い…マジで忙しくて…
割りのいいバイト…ないか探してはいるんだけど…
家賃と光熱費ってなると…掛け持ちしないとやっていけないんだよ…」
「生活ってお金かかるんだね…」
「ま~な…実家にはそこまで頼めね~からな…俺んち貧乏って訳じゃね~けど、余裕はないから!」
赤羽は「そうなんだ」と、俺の目の前に朝飯を並べる
「うゎ…旨そう!赤羽、マジでサンキュー」
「いえいえ、お粗末さんです」
赤羽の笑顔が眩しくて直視出来ないが今日一日、頑張れそうな気がした