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地味に甘い君

第35章 君が奪われていく…


「…ヤマト君はね、巴さんに似て…少し内気と言うか、社交的ではなかったから――――…」


叔母さんの言いたいことは分かる…でも、そんな内向的な部分も魅力だと僕は思っているのだ。



「巴さんが亡くなってからは…ますます…口数も減って――――…少し心配していたのよ。そんな時に再婚って話でしょ?何か胸騒ぎはしたの…」



叔母さんは晩御飯の支度をしながら…チラッと仏壇のある方に視線を泳がせた。



「――――そうでしたか…」



「ねぇ、あなた…ヤマト君のお友だちなのよね?あっちでは――――…ヤマト君大丈夫なの?やっていけてる?就職決まったって言ってたけど…ブラック企業とかじゃないわよね?」






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