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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


そんな不思議な時間をへて…俺たちを乗せた車は一件のレストランに到着した。


「さぁ、着いた!お腹減てるだろ?準備はしてあるから」


車を降りた俺たちを向かいいれる店のスタッフの数に少し動揺する。


「――――…ここで…ランチ?高そうだな…」



「内田君、私からの卒業祝いだ気にするな」



純弥さんに言われて俺は顔をしかめる…“気にするな”と言われても…



「晩御飯は僕が節約ご飯作るから…今はご馳走になっちゃおう?」


「赤羽が…そう言うなら…」


節約生活が身に付いてしまった俺はこんな場所は初めてでビクビクしながら赤羽に着いていく。



「曽根様、お待ちしておりました。本日はご利用誠にありがとうございます」



入り口でビシッとしたスーツに身を包んだ男性に深々と頭を下げられ純弥さんも挨拶をする。


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