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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


そこからは緊張と動揺で軽いパニックだったが、口にするもの全てが美味しくて俺はペロリと完食していた!



「いい食べっぷりだったね!美味しかった?」



「めっちゃ美味しかった!――――でも、最初の方は緊張しててあんまり覚えてないかも…」



「ヤマト君らしい」



赤羽は俺の空になった皿を見て笑っている。


純弥さんも笑っていたが、そこへ遅れてきた雷華さんの登場に顔がべつ人生のようににやけていた。



「雷華さん、今日はどうしたんですか?財前さんに純弥さんを任せるなんて、何かあったんですか?」



赤羽が純弥さんの隣に座った雷華さんに向かって聞くと、涼しい顔をして「産婦人科へ行って参りました」と、言った。



「――――へ?産婦人科?…って、雷華さん!ご懐妊?」



「ええ、そのようです。なので――――…これから少しづつではありますが仕事をセーブしていきます」



サラッと“ご懐妊宣言”をした雷華さんに喜んだ赤羽と俺だったが!


肝心の純弥さんはポカン…と、口を開け黙っている!



「///え、純弥さん?大丈夫?雷華さん!妊娠だって!純弥さん、パパになるんだよ!」



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