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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


「尚宏様はイギリスに戸籍もございます…あちらで結婚の手続きも可能でございます。
わたくしも、イギリスで執事の仕事をするために戸籍を取得しておりましたので…結婚式はそちらで行いました。

日本でもパートナー契約の出来る区がございますが…あちらと比べたら、まだまだ不便な点はございます。

どちらかの、戸籍に入られるのが一番かと…」



財前さんは俺の動揺を分かっているのか…落ち着かせるような優しい声で話してくれる。


「すぐじゃなくていいんだ――――…ヤマト君が僕でいいって思ったら…その指輪をしてくれればいいから!」



「///赤羽――――…俺…で…いいのか?地味で…猫背で…面白くないぞ?」



「知ってる――――…///」


俺は手の中にある…お洒落な指輪を指の腹で撫でる…



――――家族に…なれる…かな?





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