地味に甘い君
第37章 最終章・卒業
ベッドに優しく寝かされ――――…唇を重ねようと、赤羽の顔が近づく…
「///目――――閉じないの?」
「///と、閉じない…」
赤羽はこのやり取りを…好んでする…
俺もだが――――…
そして、
赤羽は微笑み…俺と呼吸をあわせて…こう言うんだ…
「「負けた気になるから――――…」」
最初は…複雑な、気持ちだった…
男として――――…これでいいのか?とさえ思った。
でも、愛されるって――――…こんなにも自分を豊かにし幸福にしてくれるなて…知らなかった。
父さんには愛してもらえなかった――――…自分に欠点があったから…そう、思っていたし――――実際、そうだった…
でも、赤羽に出会って…世話をやかれ、愛され――――…俺は変わった。