地味に甘い君
第39章 【番外編】財前の仕事…?
「なんとか…助けてあげて――――…」
「承知いたしました。
あ――――…お夕飯キッチンに置いてありますので…暖めてお食べください」
今日は遅くなるといっていたので、私の方で夕飯を準備した――――…もちろん純弥様の嫌いな食材をふんだんに使ったものだが…
「フフフ――――…財前さん、純弥さんの嫌いな食材使いましたね?
なんか、お兄ちゃんが弟に嫌がらせするみたいですよ?」
「あ~…感覚は似ているかもしれませんね…愛ある証拠ってことで…純弥様も諦めていると思いますよ」
ライカさんは「ですね」と、言うと私に笑い返す。
「――――あっ、でも…食欲がなくて…なんだか眠いんです…体も火照ってて…季節外れの風邪でも引いたのでしょうか?」
――――おやや?眠い……火照る?
「そうですか――――…早めの受診をお勧めしますよ?…産婦人科の…」
「――――え?!嘘……あっ、そういえば…今月…来てない…」
ライカ様は目を見開くと…手帳を開く――――…と、顔を真っ赤にさせて…口をパクパクさせ始めた…
「確定するまで…わたくしからは何も言いませんので…」
「///あっ、あ…う…うん――――…ありがとう…」
――――これは益々…皆さんにいいご報告を出来るように私も頑張らねば…
私はライカ様も頭を下げ――――…その場を後にした。