地味に甘い君
第39章 【番外編】財前の仕事…?
純弥様は基本…仕事が出来る人だが…
厄介な性癖のせいで難儀な生活をされていた。
「本当に――――…ライカ様と出会って…良かった、良かった…」
と、向こうからライカ様が歩いてくるのが見える。
ライカ様は女性には珍しい高身長でショートヘアの容姿。
仕事は出来るし、重役にもおくすることなく助言するところは…さすがだと思う。
――――それに、あの変態を上手に手なずけたうえに…ドン引き性癖まで凌駕したのだから…曽根家最強は…もはや彼女なのではないだろうか…
「あっ、財前さん…今日はもう、上がりですか?」
「おかえりなさいませ、ライカ様。はい、明日から尚宏様の件で東北に向かいますので」
「あっ――――そうでしたね。あの天然尚宏さんが怒りを露にし泣きながら訴えてきたのには…驚きましたね…」
「ええ――――…飄々としているところがありますから…彼は…」