
地味に甘い君
第39章 【番外編】財前の仕事…?
『バカ…明日も早いんだろ?』
ゾクゾクして…このままいい雰囲気になるのかと期待していたのに…肩透かしを食らった。
「卓郎…このまま、電話エッチの流れじゃないのかい?つまらないなぁ~」
少し意地悪っぽく言うと、『言うと思った』と、逆に笑われた。
『沢山のお土産と、いい知らせを待ってるから…早く帰ってこいよ――――…私は財前の声だけじゃなく…体も///一緒の方がいいので』
少し照れた口調の卓郎にキュンとしてしまう。
「最近の卓郎は…私の扱いが上手くなって来ましたねぇ…困ったもんだ…」
『は?本当に困った人はそんなことは言わないもんだよ?』
――――ごもっとも…
「フフフ――――…じゃぁ、名残惜しいけど…また、明日…」
『あぁ、また――――…明日』
そう言うと…私は受話器にチュッと、リップ音
を落とし…電話を切った。
多分――――…私のリップ音に卓郎はあたふたしているだろう。
普段、こう言うことはしないから――――…私…
あたふたしている卓郎を想像するだけで…楽しくなる!
いい夢が見れそうだ。
