
地味に甘い君
第39章 【番外編】財前の仕事…?
『財前の顔が――――…目に浮かぶ…子供のこと聞いて…フフフ…いつもの嫌味が出てこない時点で落ち込んだんだろ?』
「ど――――どうして…?」
『財前…俺は――――…結局…お前を好きになっただろうし…お前とこう言う運命を選んだと思うんだ…だから、“俺のせいかも”なんて思わなくていいから』
卓郎の声に――――…胸の奥で鈍く痛みを与えていたトゲがポロリと落ちた。
『財前――――…』
「卓郎――――…君を好きになって…本当に良かった」
『あぁ――――…私もだよ』
――――チュッ…
「///卓郎…」
『///ヘヘヘ…なんか…照れるな…』
――――自分から受話器にキスしておいて…
「///あぁ…照れるな…」
――――チュッ…チュッ…
「もっと――――…聞かせて?」
『///は?…やだよ――――…恥ずかしい』
「始めたのは…卓郎だろ?…続けて?」
恥ずかしがる卓郎の声と…チュッと耳に直接キスをもらうような…疑似体験に…体が…ゾクゾクする!
