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「だから――――…ヤマト様には一円も渡さず…言われるがまま、希さんと娘さんの言いなりにお金を使ったと……言いたいのですか？」



資料を何枚か手前にだすと…マンションの金額の他にカードでの支払いや旅行の代金までも二人の視界に入る。


「お、俺の金だ！何に使おうが――――…ヤマトには関係ない！

そ、それに――――…どこの誰の子か分からんヤツ…気持ち悪くて…俺は関わりたくないんだよ！」




自分が楽になりたいからと、巴様に精子バンクを利用させておいて…


気持ち悪いとは…



ベドが出る！



「では……その原理で言ったら――――…血も繋がっていない健さんが…ど～して…自分勝手にそのお金を使えたのですか？

巴様とヤマト様は正真正銘の親子で…貴方はな～んの繋がりもないのに…

ヤマト様からしたら…母の保険金や慰謝料… ましてや見舞金…はたまた、香典まで…見ず知らずの変なオッサンが…猫ババしたこととなりますね？」



冷たく健にいい放つと…葬儀の費用の資料を見せる。