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「では――――…健さん…

巴様が亡くなったときの保険金や…加害者側からの保険金に加えお詫び金は…どうされたんですか？」



健の体がビクッと大きく震えた！


「――――そ、それは…」



「相当な額になったと…お聞きしております。――――と、言うか…ちゃんと保険会社から金額は聞いております」



「そ、そこまで――――…そ、そんな！」



私はここ２日で集めた保険の書類を二人の前に見せた。


「思わぬ…臨時収入だった見たいですね――――…で、そのお金で…マンション購入、車購入、室内犬購入…」



「――――あっ…あ…あ…」



「それで…全額って感じですね…」



ご遺族のためのお金だ…旦那の健がどう使おうか勝手だが…



そこにヤマト様の存在が無かったことが…


問題である…



「――――り、離婚…するつもりだった…あの子は…巴が引き取る予定だったんだ！血も繋がらない子に…一銭も出せるわけないだろ！」



――――うゎ…なんて自分勝手だ…本当にクズ親ですね…あきれました。