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「こ――――こんなに？」


「ちょっ――――…こんな…大金！」



目の前の…以前あったであろう大金の額に二人は目を反らす。



「――――な、なんで返さないといけないだ！書類上！お、俺はヤマトの父親だぞ！それに、巴は俺の妻だった！受けとるのは俺だろ！法を破ってる訳じゃない！」



「書類上の父親ってだけですよね？――――それに、“気持ち悪い”とまで言った…

貴方に…親を名乗ることは無理ですよね？」


二人は黙ってうつむく。



「お――――…俺の子供は…娘…だけだ…お、俺にとっては奇跡の…子供なんだ…だから――――…ヤマトは…俺の子じゃない…」



なんとも無責任な……


残酷なことを言っているとは…このバカ親は分かっていないのでしょう。