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「――――そうですか…

では、ヤマト様を内田の姓から外しても構いませんね」



「――――は？」

「内田から――――外す？」



私は養子縁組の紙を二人に見せる。


「――――養子縁組？は？…誰の？」




「そこは…内緒でございます」



「は！？――――我々の事は根掘りは掘り調べたくせに！そっちの情報は出さないの？」



「――――…何を言っているんですか？泥棒夫婦が」



ビクッと体を固める希の横で…健は表情を明るくする。


「――――外せるのか？ヤマトと本当に他人になれるのか？」


本当に…何処までも自分が大事な人でガッカリする。


「ええ――――養子縁組承諾書…決まり事にご両親のサインがいただければ…」



「希！しよう――――！これで家族三人！気兼ねなく…暮らせる！ヤマトの存在に後ろめたさを感じなくていいんだ！」



「で、でも――――…お金…を要求するんじゃないの？他人になるのよ？今での…復讐をされたら…」



希はお金の事や…報復を恐れている。