地味に甘い君
第40章 【番外編】東北二人旅!~温泉編~
「じゃーん!今日、泊まるのはこのホテルだよ!」
ジャーンと、どや顔で紹介されたホテルは…どう考えても大学生の貧乏旅行に似つかわしくない…高級ホテル――――いや、リゾートホテルと言っても過言ではないレベルのホテルだった!
「おい!赤羽!俺は、格安で泊まれるホテルを――――って、頼んだよな?こんなホテル!一泊いくらかかると思ってんだ!」
慌ててスマホで目の前のホテルを検索すると――――…
有名なリゾート会社が最近手掛けた…東北の自然と温泉を贅沢に堪能できる…
宿泊人数が決められた…ラグジュアリーなホテルだった!
「無理!無理――――!無理!いくら、レンタカーで予算が浮いたからって…こんな高級なホテルに宿泊する余裕はない!」
駐車場で別の場所を探そうと躍起になる俺を横目に…赤羽はなに食わぬ顔で俺たちの荷物をホテルの人間に預け始めた!