地味に甘い君
第40章 【番外編】東北二人旅!~温泉編~
「そう言うの!俺が嫌だって――――…言ってるよな?ちゃんと、自分達の金でやりくりした旅行がしたいって!
俺、赤羽に言ったよな!」
少しカチンときた俺は赤羽に詰め寄った!
「分かってる!分かってるよ~!でも、ど~してもって!ここだけ純弥さんが予約しちゃったんだよ!
ヤマト君が…僕のコネを使うのを嫌がるのは分かっていたけど!
流石に…安いビジネスホテルばっかりだと……ねぇ?雰囲気が…ねぇ?」
――――“ねぇ?”じゃね~よ!
「それに、東北に来たんだし――――…温泉を堪能したいって…ヤマト君だって言ってたじゃ?…ここは甘えない?」
こう言うと赤羽はお茶を入れて俺に差し出した。
準備されたお茶菓子と共にテーブルに出され…
ニコニコと微笑まれると…
何とも――――断り難い!