地味に甘い君
第44章 【番外編】ようこそ赤羽家へ!
なぜか赤羽家全員が「うんうん」と、うなずいている!
どんだけヤバい息子だったんだ?
「ほら――――…こんな容姿の上に…家柄もあれじゃない?
よからぬ人が寄って来ては――――…尚宏を利用しようとする方が多くて…
多すぎて麻痺しちゃったのね、自分で考えることをやめちゃったのよね…この子!」
赤羽の過去は少しだけ聞いたが…俺が思っている異常にて生活は荒れていたらしい。
「外では、無気力――――…無思考…無抵抗…無感情の作り笑い……がお兄ちゃんの武器だったから…ある意味怖かったわ」
「しかし、作り笑いでも――――…最強の破壊力があったみたいで…何でもしてくれる計算高い女どもが、世話を焼いてくれてたのよ…だから、更に何もしなくなっちゃって…」
「そ――――、僕は基本息をしていただけ!それに、危機感を覚えた紗帆さんと紗羅ちゃんが僕にありとあらゆる生活能力を覚えさせたってわけ!」
「そ、そんなんですか――――…俺は家事スキルがなくて…尚宏のご飯は美味しくて
いつも感謝しています」
「///ヤバい……パパ、ママ――――ヤマトさんお兄ちゃんにピッタリの人だよ!?我が家にも…必要ありの人間かも!?平凡だし!」
「――――平凡ってより…地味ですけど…俺…」
「それがいいんじゃない!我が家には新鮮よ!」
――――お~い!紗帆さ~ん!それはどう言う意味だ――――!
「何はともあれ…尚宏にはヤマトさんが、ヤマトさんには尚宏が必要って…ことなのかしら?」
「///はい――――…よく…分かりませんが…俺には尚宏が…必要です…///尚宏と…結婚しても…いいですか?」
俺は隣にいた赤羽の手を握ると…
お母様とお父様をじっとみつた――――…