地味に甘い君
第45章 【番外編】やっぱり起きない…
「――――俺、これからバイトだから…任せるよ!適当にやってくれ、でも…無理するなよ?
今日は、そんなに遅くならないけど…腹へったらカップラ食って寝てていいから!」
そう言うと、ヤマト君は慌ただしくバイトへ向かった。
「――――え…今日も?働くなぁ…彼…」
1人ポツンと部屋に残された僕は、取り敢えず身の回りの範囲の教材?参考書を片付け始めた。
「簿記検定…秘書検定…電卓検定……どんだけ勉強してるのヤマト君…」
僕は手に取った検定の教材をパラパラとめくり…頭をひねる…
「うん…僕にはさっぱりだ!」
片付けみると――――…彼の人となりが分かってくる…
とにかく…検定や資格を優先的に取得し就職に生かそうとしている。
引っ越しに使ったであろう段ボールを見ると…東北地方の住所が書かれており…東北から上京してきたのがわかる。